次はNAEF/ネフ社製品のご紹介。
今年は白と黒を中心に、といったところでしょうか。
他には猫をイメージさせるベビー向けの新シリーズなど。
こちらも入荷しましたらまたご案内いたしますね!
次はNAEF/ネフ社製品のご紹介。
今年は白と黒を中心に、といったところでしょうか。
他には猫をイメージさせるベビー向けの新シリーズなど。
こちらも入荷しましたらまたご案内いたしますね!
2009年11月のポングラッツカタログ兼カレンダーに登場している女の子です。
ちょっと大人びた感じですね。
いいんですよ、これがまた。
ポングラッツ人形と呼ばれているこの人形は、
ミュンヘン在住のElisabeth Pongratz/エリザベート・ポングラッツ女史によってつくられる人形です。
人形の頭・腕・胴・脚の各部分は木質のやわらかいメープルからつくられており、
腕と脚の付け根、首は動かせるようになっています。
≪ポングラッツ夫人の人形に対する考え方≫
ポングラッツ夫人は自分の人形を『アーティスト人形』と呼び、「Neue Muenchner Kuenstlerpuppen(新しいミュンヘンのアーティスト人形)」という商標をとっています。人形は日常そばに置いておけるようなものであるべきで、ケースに入れて飾っておくものではなく、手にとって一緒に遊べるものが望ましいというのが夫人の持論。彼女は子どもたちが人形遊びの中でファンタジーを生み出す対象としての人形作りを大切にしました。しかしその人形はあくまでもアーティスティックで普遍的なものでなくてはならず、母親が自分の子どものために作るという域にとどまる事を自身の人形作りの中では許しませんでした。彼女が力を入れれば入れる程、そして自分の感性を人形の中に表現しようとすればする程出来上がる人形の価格は高くなり、皮肉にも彼女が一番望む子どもたちの手には渡りにくくなりました。けれども彼女は人形作りへのかかわり方をかえる事は出来ませんでした。その矛盾を自覚しながらも、ポングラッツ夫人は自分の人形がコレクターの手に渡るより、本物の価値を見抜く力のある子どもたちに遊ばれる事を期待し願い、そして遊びこまれた人形にこそ本当の美しさがあると主張し続けています。(アトリエニキティキHPより)
そしてポングラッツさんはこんな方↓
左から、
Wolf Pongratz/ヴォルフ・ポングラッツさん(ポングラッツ夫人の夫)
Elisabeth Pongratz/エリザベート・ポングラッツさん(ポングラッツ夫人ご本人)
がりとんおやじ
エリザベート・ポングラッツさんは、ミュンヘンの国立美術大学で木彫を学びました。
人形が大好きで古い人形の蒐集をしていましたが、
自分自身で作ってみたいという思いを果たすために1979年には人形作りをはじめます。
夫であるヴォルフ・ポングラッツさんは麻酔科の医師だった方で、
ポングラッツ人形の手足のジョイントの仕組みや粗削りの頭をろくろで形作る方法など、
人形の形を確立させるための技術的な部分と、
また現在は経営面でもサポートをなさっています。
また写真には写っていませんが、娘さんは手編みの洋服や繊細な髪の毛などを、
弟さんは営業をと、ご家族も分担してその製作に携わっておられます。
初めてoyajiがお会いしたのが数年前のニュルンベルクのおもちゃ見本市。
ブースにはダライラマがポングラッツ人形を抱いている写真が飾られていました。
そのときヴォルフ・ポングラッツさんはoyajiとダライラマの写真を交互に指差し、
ニコニコわらっていたそうな。
ヨーロッパの人にはメガネの坊主頭はめずらしいのかもしれません。
なかなかおちゃめな方なのでした。
今年も12分の1が過ぎてしまいました。
さて今日は小黒三郎さんの組み木の節句人形をご紹介。
雛人形は、「ひいなあそび」として枕草子や源氏物語にも登場し、平安朝の頃には子どもの遊び道具でした。
現代の雛人形は「さわっちゃダメ」と言われるようなお人形が多いですね。いつもとちがうハレの日を迎える特別な気持ちになってそれはそれでよいのでしょうが、この組み木の節句人形の作者である小黒三郎さんは、「お雛さまを子どもの手に戻すことによって、世界の人形の中でもユニークな日本のヒナ・ドールズが次代に受け継がれていく」ことを願ってこのひな人形をデザインしたのだそうです。
この段飾りはひな壇の段ごとに杉の曲げわっぱでできた容器に一段ずつ収納することができます。まるでパズルのようにうまく収まります。「子どもの手に戻す」つまり、ただ眺めるだけでなく、思うように飾ったり、パズルのようにしまったりして、子どもたちが人形にじかに触れて遊ぶことにより、節句祭りの伝統がこれから先も受け継がれていくようにとの願いが込められています。
小黒三郎さんの組み木の雛人形
小黒三郎さんの組み木の五月人形
ちょっと遅れて入荷。
錫のオーナメント 月とガチョウ
錫のオーナメント サンタとスキー
どちらもとても素敵なオーナメントです。
でも、なぜ錫(すず)なのか?
チェコとの国境近く、ドイツ・エアツゲビルゲ(エルツ山地)と呼ばれる地域ではかつて錫の採掘が盛んに行われ、錫食器などが作られていました。しかし磁器が登場するとそれにとってかわられ、販売不振に。そこで生活が苦しくなった錫食器作りの職人たちは、錫の人形や飾りなどを作るようになりました。
アンデルセン童話の『錫の兵隊』に登場する、バレリーナに恋する兵隊はまさにその錫人形で、この童話が書かれた19世紀にはたくさんの錫の人形や壁飾りなどが作られていました。その後、職人の数もだんだん減っていきましたが、現在でもドイツではこの錫のおもちゃが丁寧に作られ続けています。
錫の飾り、いかがでしょうか。
クリスマスですもの、聖歌隊は当たり前・・・
のようですが、実はこの聖歌隊はちょっと違うんです。
結構たくさんあります。
よく見ると共通点があって、白い襟に黒い衣装、それぞれ中に一人だけ、ランタンと大きな星がつけられた長い棒を持っている子がいます。
ドイツ・エアツゲビルゲ地方ではクリスマス前のアドヴェント期間中に、『クレンデ』と呼ばれるこのような衣装を着た子どもたちが家々を訪ね賛美歌を歌って回ります。長い棒の先の大きな星は東方の三賢者(三博士)をベツレヘムに導いた星を表します。これらはかつて貧しいラテン学校の生徒たちが寄付を得るために行っていた習慣に由来し、現在も伝統行事として行われています。
また、この写真は実際にザイフェンにある教会です。
ミニチュアにある教会は実在する教会をもとに作られているんですヨ。
木工細工の盛んなザイフェンではこれらの聖歌隊や教会がしばしばそのモチーフとされます。