2009年2月アーカイブ
当店では昨年よりメルクリン社製品の取り扱いを始めました。
メルクリン社は今年で創業150年となる、世界最大と言って過言ではない鉄道模型メーカーです。世界中にファンを持ち、その生産技術は他にまねのできないすばらしいものを持っています。
しかし、テレビゲームなどに押されたこともあるのでしょう、近年は業績が悪化し、2006年からはイギリスの投資会社の傘下で事業を継続していました。そして今回の破産申請。
ファンの方はたいへんご心配しておられるでしょうが、日本での報道と現地での受け止められ方にはちょっと差があるようです。
実は、まさに今、2月5日から6日間、世界最大規模のおもちゃ見本市がドイツ・ニュルンベルグでおこなわれています。毎年多くの玩具メーカーが参加し、もちろん老舗であるメルクリン社も広い面積を占めてそのすばらしい製品を展示しています。そしてもちろん今年も例年同様にそのブースはたいへんにぎやかなものとなっているようです。
また今回の破産の直接の原因はメルクリン社の業績悪化だけではないようですし、同社の持つ歴史と技術力はヨーロッパの宝だとして、管財人は事業継続を明言し、すでに支援を申し出ている企業も数社あるとのこと。今後はその選定に入っていくようです。
尚、現在も製品の生産、発送、修理など、継続しておこなわれている状態です。
この破産申請がメルクリン社にとってかえってチャンスであるととらえる見方もあるようで、メルクリン社をよく理解してくれる支援企業ができるだけ早く見つかることを願っています。
今年も12分の1が過ぎてしまいました。
さて今日は小黒三郎さんの組み木の節句人形をご紹介。
雛人形は、「ひいなあそび」として枕草子や源氏物語にも登場し、平安朝の頃には子どもの遊び道具でした。
現代の雛人形は「さわっちゃダメ」と言われるようなお人形が多いですね。いつもとちがうハレの日を迎える特別な気持ちになってそれはそれでよいのでしょうが、この組み木の節句人形の作者である小黒三郎さんは、「お雛さまを子どもの手に戻すことによって、世界の人形の中でもユニークな日本のヒナ・ドールズが次代に受け継がれていく」ことを願ってこのひな人形をデザインしたのだそうです。
この段飾りはひな壇の段ごとに杉の曲げわっぱでできた容器に一段ずつ収納することができます。まるでパズルのようにうまく収まります。「子どもの手に戻す」つまり、ただ眺めるだけでなく、思うように飾ったり、パズルのようにしまったりして、子どもたちが人形にじかに触れて遊ぶことにより、節句祭りの伝統がこれから先も受け継がれていくようにとの願いが込められています。
お待たせしました!
PLAYSAM/プレイサム
↑画像のタイプも新入荷しています。